兄が大工だったので、私も大工になりたいと思っていました。だから、この会社に就職したのも大工になるためでしたし、現在の仕事も、当たり前ですけど「大工」です。
大工という仕事は、ものを作るという楽しさがあります。自分の手で作ったことが形として残る仕事です。こんな仕事、他にないでしょう。例えば、家を建てるとしましょう。完成した施主さんの家を見るたびに、「この家は自分がやったんだ」と、胸の奥からふつふつと満足感がわいてくる。
いい仕事をさせてもらったという思いが、喜びになり、自信になる。ちょっとない達成感です。
先輩のアドバイスや仲間との会話に助けられる
お客様のための仕事だからといって、いつもいいことばかりじゃありません。仕事で失敗した時や、冬の現場では寒さに震えながらもやり切らなきゃいけない時は、結構きついです。
そんな時は、先輩と話をする中でいっぱいアドバイスをもらったり、同僚との何気ない会話に助けられたりします。
ものづくりは、お客様に喜んでもらうための仕事ですから、そこが、一番の魅力じゃないでしょうか。
お客様の満足のために人生をかける
この仕事は「大工」ですから、ものを作ることが好きな人でなきゃ務まりません。しかも、大工の仕事は思うほど自分の意のままにはなりません。
ものを知って、お客様の気持ちを理解して、それに向かって自分はどんな努力ができるかを考えて、行動できる人でないと務まらないと思います。
「向上心」を持って、今よりももっとできる自分になりたい、自分自身を育てようと思えるような人が、この仕事に向いていると思いますよ。
大工は人生をかけて続けていける仕事です。私も、体が動く限り努力を続けるつもりです。
※2017年3月時点の情報です