最初は契約社員でしたが、2年後に晴れて正社員に。現在、勤続年数は10年を超え、勤続表彰として旅行券をいただきました。
仕事は、生産本部島根電線製造部第二製造課で「押し出し工程」といわれる部門を担当しています。撚り合せ工程で仕上がった製品に被覆をつけていくのですが、非常に難しく奥が深い作業です。例えば、その日の温度変化によっても出来上がりが違うので、「昨日と同じもの」ができない。機械まかせにしないで、実際に手で触って、機械の微調整をしていくことで不良品を出さないようにしています。
ケーブルで人の暮らしを支えている誇り
経験と技術でいつもと同じ品質がぴたっと再現できた時はうれしいですし、やりがいを感じます。ものすごいメートル数を作って不良だとわかると本当にショック。慣れていない頃に2万メートルの不良を出したこともありますよ。
そんなときは、とにかく上司に相談し、原因と対策を考える。それでもうまくいかないときは、先輩にも見ていただいてアドバイスをもらいます。まだまだ先輩の技術の方がすごくて、もっと技を盗もうと思っています。
こうしてできたケーブルがあるからこそ、電気製品を通じた多くの人々の生活を支えることができるし、そのことで仕事に誇りが持てます。また、最近では変わったケーブルの形も増えていて、そういった新しいものを作れるということも、ものづくりの楽しみです。
もっと良い製品づくりを極めたい
わたしは意外と落ち込みを引きずってしまうタイプなので、次に良い製品がつくれた時にはモチベーションが一気に上がって、気分が復活します。これが自分流の仕事の辛さを乗り越える方法です。
この仕事に向いている人は、自分勝手に「急に休まない」人。日勤の1週間と夜勤の1週間の交替勤務なので、慣れない頃は、夜勤から日勤に移る時、体を合わせるのが難しかったです。
今後は、もっと大きな設備のところなど、他部署の経験もしたい。もちろん、今の部署をとことん極めるのもいいとも思っています。誰も気づかないところで、しっかり社会と暮らしの役に立つ仕事ですよ。
※2018年3月時点の情報です