誠和商会を選んだもう一つの理由は、学生時代サッカーやバスケットボールをしていたので、どちらかといえば体を動かしたり、力を使ったりする仕事がしたいと考えていたからです。
入社してからは、さまざまな部門を経験させてもらいました。最初は素材の穴明けに3年、次にガスで溶断するNC溶断を4年、罫書きされたラインに沿って正確に溶断するポータブルを1年、さらに溶断する線を引く罫書きを7年、そしていま、コンピュータでつくったCADデータを自動切断するレーザー加工を担当して2か月目になりました。おかげさまで、仕事には自信がつきました。
経験を重ね“集中”と“感”を研ぎ澄ませる
現在担当しているレーザー加工では、自動切断ですから動き出したら微調整が効かない。レンズに汚れがついていたりすると、溶断途中に傷が入ることもあり、レンズの状態に注意するなど気が抜けません。作り手として、他の会社の切断面に負けたくないし、プライドをもって仕事をしているつもりです。
そのせいか、仕事を楽しいと思ったことはないですね。責任を負う仕事だからやりがいはありますが、それと楽しさとは違うと思います。作業に集中していつの間にか帰る時間になる。そんなことがよくありますよ。この仕事は、それくらい集中するものなんです。
それでも失敗をすることはありますが、経験を積むことがなにより大事なことです。だからこの仕事では、見た目だけ、言われたとおりにするだけではわからない、経験と勘が重要になってきます。ですから、器用な人。真面目な人は当然ですが、頭の回転が良い人、つまり段取りが良い人がこの仕事には向いているでしょうね。
現場で学んだ経験を糧に、ずっと続けたい仕事に
いま社内に、いつか追いつき追い越したいと思う尊敬する先輩がいます。その気持ちでいつも仕事をしています。年をとってもやっていける、若者に負けない自分であるためにも、一生懸命仕事をしています。社内の雰囲気は職人系ですから、指導よりも、とにかく現場で実際に体験して、失敗と修正で成長する会社だと思ってください。現場では何度も「勘」という言葉がでるくらい、経験が重要な仕事ですから。
とにかくこの仕事をすると、気力、体力、精神面が強くなります。
慣れれば自然と冗談をも言えるようになって、仕事に余裕がうまれて楽しさもわかってくるようになると思いますよ。そうなれば、ずっと続けたい仕事になります。
※2017年3月時点の情報です