創業70年余。常に地場産業をリード
島根県はもとより、日本海沿いの町並みを美しく彩る赤褐色の石州瓦。その起源は江戸時代にまでさかのぼり、島根県の伝統的な地場産業でもあります。その強靭な耐久性で家を守り、海からの塩害や冬の凍てつく寒さに強く、耐火性や断熱性も併せ持つ、暮らしの安全に欠かせない屋根材です。
この石州瓦の生産量・販売額でトップのシェアを誇る当社は、1942年(昭和17)の創業。1944年(昭和19)に ㈲丸惣佐々木窯業所として設立しました。以来「石州瓦」をつくり続け70年以上、地場産業をリードしてきました。
また、時代の変化に合わせて技術開発、商品開発を推進するとともに、販売体制の強化などを図っています。
“ホンモノ”を作り続ける
創業以来、常に伝統を守りながら、時代の変化、人々の暮らしの変化、技術や素材の変化など、さまざまな変化に対応してきました。その間、譲れなかったことは、しっかりとした“ホンモノ”の瓦を作り続ける、という強い信念でした。
当社が作るのは、伝統と品質を守り、高い機能性を常に有する「石州瓦」でなければならないのです。
そしていま、業界のトップランナーとして、日本全国はもちろんのこと、中国やロシアなど、広く海外へも販売網を広げています。
伝統にこだわり、伝統を超えていく発想
時代のニーズに応え、社員の雇用を守り、地域社会に貢献していくためには、企業として常に成長していかなければなりません。そこで欠かせないのが、たゆまぬ技術革新と発想の転換です。
例えば、土を使わない完全乾式の施工法で、強さと軽さを両立させた「丸惣防災乾式工法」を独自開発。従来の湿式工法に比べ、70%もの軽量化を実現しました。
また、瓦の製造工程から出る産業廃棄物を粉砕再利用する、瓦のリサイクル「セラミックサンド」も開発。庭や住宅のアプローチなどに敷き詰めたり、園芸用土壌やプランターの鉢底石などとして広く使用されています。
胸に刻む「物に心、人に仁、地域に愛」
郷土の歴史、文化、自然環境の中で生まれ、育まれてきた石州瓦を製造販売するにあたり、私たちが心に刻んでいる言葉は「物に心、人に仁、地域に愛」。つまり、私たちが作るのは、瓦であると同時に、人々の暮らしを守る心を持ったものにしよう。お客様をはじめ、関わるすべての人に思いやりや慈しみを忘れないようにしよう。そして、仕事をさせていただいている、地域社会に感謝と愛情を注ごう。そんな想いを込めています。
地域に密着しながら、世界に発信していく。仕事を通じて、伝統を次につないでいく。目指しているのは、私たちの子や孫が「いつか丸惣で働きたい!」と願う企業像です。
事業所名 | 株式会社丸惣 |
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創業年 | 1942年 |
従業員数 | 142人 ※2018年4月時点の情報です |
連絡先 | 〒695-0024 島根県江津市二宮町神主1820-5 TEL 0855-53-0811 FAX 0855-53-3623 |
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