出身は大田市ですが、高校は江津工業高校の電気科に通いました。就職の時に、一度は県外に出たい、近くでいいから都会生活を体験したいと思って広島で就職しました。
実際に生活してみると楽しい面もあるけど地元の日常風景や空気感が恋しくなったんです。たまに地元に帰って、いつも歩いていた道を通るとうれしくなるみたいな。また、当時していた仕事が同じことの繰り返しでやりがいを感じることが少なく、楽しさがなくなっていました。
帰省時によく会っていたサッカー部の先輩が誠和商会で働いていて、話の中で「ものづくりの楽しさ」を聞くうちに自分もそういった「何かをつくる仕事の方が向いているのかも」と思い、誠和商会に就職したいと考えました。
それで、誠和商会の求人を調べたんですが、出ていなかったんです。そこで、広島の本社に電話をして、求人を出していただけないかとお願いをしました。その時に快く会社見学をしていただいたのが西本社長(当時は専務取締役)で、その後の採用試験も通過し、江津工場で働くことになりました。
入社後は、レーザー加工の現場で2年、それから現在のCAD担当となって4年目です。お客様の注文図面からレーザー切断ができるようデータ化を担当しています。最初は1台の機械のデータ化から始まり、現在はレーザー加工機3台、NC溶断機1台の4台のデータ化を担当して、様々な製品をつくっています。
楽しさの実感と信頼が自信を積み上げる
自分にはものづくりが向いているかもと感じたことは直感だったのか、自分が作図した製品が出来上がって積上がっていくのを見ると「出来たな~!」とうれしくなります。特に受注が多い時期は忙しくなりますが、しっかりと先読みして、優先順位を決めて対応することで納期を守りますが、全て出来上がった時の「やったぞ!!」という感覚はたまりませんね。
それと、お客様からまた発注をいただけると、自分の仕事を、皆の技術を信頼していただいていると思えてうれしくなります。お客様とはいただいた図面をデータ化していく中で様々なやりとりがありますが、ちょっとしたこと、例えば伝え方一つでも信頼がなくなることがあるので、リピートでお仕事をいただけることがうれしいです。
後輩に対して居心地の良い職場を
会社の良いところは、上司、会社がしっかりと現場の悩みを聞いて動いてくれるところです。もし、結果的に出来ないという決断をされてもしっかりとその理由を話してもらえるので、話しやすいですね。
例えば、私は大田市から往復約80kmの車通勤をしていますが、ガソリン代の値上げの影響で、これまでの固定の通勤手当では厳しくなりました。会社にそのことを相談したところ、制度が改善され、距離に応じた通勤手当に変わりました。従業員が仕事のことだけでなく、福利厚生のことまで相談できる環境というのは凄いと思います。
これからも成長する会社なので、今後入社する後輩に居心地の良い環境を作ることが現在の目標です。今でも話しやすい職場ですが、もっとコミュニケーションを大事にしていきたいですね。
※2023年5月時点の情報です