ふるさとに帰って就職活動をしていたら、ある合同企業説明会で、石見の家に出会ったんです。当時は、介護職をしたいという思いは特になかったんですが、ちょうどその頃、今働いているホームが立ち上がる時で、そこで働く人たちはみんな一緒にスタートできるから、働きやすそうかなと思って就職を決断しました。実際に働いてみると思った通りで、職員みんな仲がよくて、本当に働きやすい環境で安心しました。

職員同士で相談しあえる、働きやすい環境
私は介護福祉士の資格を持っているので、介護士として働いています。ここの特徴は、ご利用者さんを集めて一斉に行うレクリエーションではなく、ご利用者さん一人一人が望む活動をしていただいて、私たち職員も一緒に楽しむようにしています。
ご利用者さんのペースに合わせて楽しんでいただくことで、私自身も心がゆったりします。ご利用者さんのやりたいこと、できることを一緒に楽しむことで、たくさんの「ありがとう」をいただけることが、本当にうれしいです。そんなとき、この仕事のやりがいを実感します。
そして何よりうれしいのは、職場の働きやすさです。有給も取りやすいですし、3連休などを作ることもできます。シフトも責任者が決めるのではなく、現場のスタッフ同士で組むので、お互いに相談しながらできるのが、いいですね。そういった相談しやすい環境で、技能的な勉強会もありますし、ミーティングで仕事内容のフォローや技術の向上も図っています。

ゆっくりゆったり、相手に合わせるリズムで
この仕事で大切なのはコミュニケーションです。ご利用者さんの思いや状況に合わせること。認知症が進むと、だんだんとお互いの思いが伝わりづらくなります。その場の雰囲気で相手の思いを察して対応していますが、さまざまな課題もでてきます。そんな時、他のスタッフのやり方をみて学ぶことが多いです。また、社内ミーティングで、ご利用者さんに対して徹底的にカンファレンスを行い、対処法を職員全員で考えて、みんなで支えるようにしています。
そういう意味でも、この仕事に向いている人は、ゆったりとした心で相手に合わせることができる人ではないでしょうか。すぐにカッとしてしまう人には向いていません。私自身も、その日その日をご利用者さんと楽しく過ごすように努めています。
※2018年6月時点の情報です